不思議なからだ Vol.1

 もう、3年前になる。

 母がショートステイで、1日中、自分の時間を楽しめると、一人、ビール🍺を呑みながらTVを付けていると、お手洗いに行きたくなり、ソファーを立とうとしても、立ち上がれない。

 這いつくばりながら自分の部屋へ行った。ベッドに上がろうとも、身体が言う事をきかない。

 その時は3月で、秋田はまだ、寒かった。

 スマホ📲を茶の間に置いて来てしまい、ベッドから掛け布団を引っ張りほとんど裸状態だったので布団を掛け、ファンヒーターに手が届いたので、スイッチを入れ暖をとった。

 叫んでお隣さんに助けを求めようにも、自信がない。

 偶々、明日の午後2時に母が帰ってくるので、母のケースワーカーさんが来るから、その時まで待とうと、床に寝たままTVが1日中やっていた局を掛けていたので時間が分かった。

 恥ずかしい話、尿は垂れ流しだ。当時、ロングヘアーだったので、尿が髪につくが、どうしようもない。

 意識はあるが、身体が全く動かないのだ。

 pm2時にピンポンが鳴ったので、大声で

「意識はあるけど、身体が動かないので、鍵を開けて貰って下さい‼️」

と言って、ケースワーカーさんが来て、会長に話して貰い、主治医のJ先生が

「私が許可します」

と声が聞こえて、鍵を何とか開けて、ケースワーカーさんが応援を呼んで3人で濡れた布団を干して、ベッドまで運んでくれて、冷蔵庫にお弁当があるので、レンジで温めて箸を置いて

「一旦、かえるから。明日様子見に来るから、寝てて」

スマホを探して枕の横に置き帰って行かれた。