ぼんやりとした不安 Vol.3

 思い詰めてはいけないが、あの時の私は追い込まれたというより、空しさで一杯だった。

 自分の人生にリセットボタンは無い事位は分かっている。

 私が未遂をした事は病院関係者と亡くなった、父と母とお見舞いに来てくれた女の子と、牧師さんと、今、訪問に来て下さっている方だけで、友人には伝えていない。

 私に付いていけないと離れて行った友人も知らない。たとえ言っても、私の心までは

分からないだろう。何、バカやってんの?位しか感じないだろう。

 私は3人の友人を自死で失っている。私だけ、失敗してこうして生きている。

 戦死出来なかった兵士のように、死に損ないだと感じている。

 しかし、何故、自殺したらいけないか?

自分は自分だけのものでは無いからだ。必ず、誰かが、苦しみ、哀しむから。

 私はその友人達の力にはなれなかった。とても悔しい。

 主治医に

「自分の患者に死なれたらどう感じますか?」

「凄い、悔しいよ。やっぱり・・・」

と、震える声で言った。

 しかし、医者だから、悲しんでいられない。患者は他にもいるのだから。

 俊彦があれだけ

「生きろよ❗」

と言っていたのに、私は何やっているんだろう。

 一度、死にかけた私から一つ。

 人生、中途半端に生きてもいいけど、中途半端で死んでもイイ事ないよ。だから、生きよう。

 毎日、楽しかった事をノートに書く。

今日も無意識に心臓動いているとか(笑)。

それを当たり前だと思わない事。

 身体って凄い!

 脳って凄い!こんなに悩むなんて、私って天才!と、考えると、楽しく生きて行けると思います。

 以上、死に損ないのバカからのお話でした🌹