バスガイドさん

 高校の修学旅行で、奈良に行った時、バスガイドさんに感動した。

 そのバスガイドさんは高校生の私達に、一番嫌なお客様はバレーボールの男性達だったと、教えてくれた。

 そういえば、私がウェイトレスをしていた時に、日本代表のバレーボールの男性が

お皿落としても、ゴメンの一言もなかったっけ。

 もう一人の選手は腰が低い方だったが。

 私達の乗ったバスは一時間で旅館に着くはずが、ラッシュにつかまって、2時間オーバーしてる。

 私は1日、便が出ないと頭が痛くなるタイプで、案の定、団体行動に慣れておらず、便が、3日間、出せなく、具合が悪かった。

 バスガイドさんが、伸びた時間、ずーっと、話し続けていた。

 私達はバスガイドさんの身体が心配になった。

 顔つきが徐々にひきつりながらも、笑顔を絶やさず話し続ける。

 私の様な具合の悪い人間の為に、旅館から車が来ていた。

 皆はバスを降りて、徒歩で旅館へ向かう。

 バスが着いた時、バスガイドさんに対して、私達は自然に拍手した。

 プロ根性に感動したからだ。

 誰でも、一生懸命する人を手助けしたくなるように、大声援でバスを降りた。

 私は旅館の車に乗り、倒れる寸前だったが。バスガイドさんにはご立派と言うしかない。

 よく一週間、便秘だと言う人がいるが、私は死んでしまうと思う。

 しかし、朦朧としながら、彼女に称賛の拍手をおくっ

た。

 皆、泣きそうだった。

私達はあのバスガイドさんは忘れはしないだろう。

 あっぱれ❗