ヒット曲無し武道館❗
今でこそ、武道館はアイドルでも、ライブをするが、1983年8月24日、一曲も、ヒット曲がなく武道館を満員にした、唯一のバンドがいる。
それが、今のTHE ALFEEだ。
普通、ヒット曲を出してから、そのまま武道館に行くのが、常だった。
しかし、暁のパラダイスロードも、トップ10に入らず、昨年の野外ライブで、俊彦が
「来年、何かやります!」
と言ってしまい、二人に
「何やるんだよ?」
となり、ライブではお客様が入っていたので、後は武道館しかないだろうと、前代未聞のヒット曲無し武道館を決行した。
チケットは完売。来てくれた、ファンの為にビデオまで、プレゼントする始末。
売り上げ等、度外視だ。
その時の俊彦の出で立ちは新郎の格好をしていた。
その日をアルフィーとファンの結婚式と決めて、白のスーツに蝶ネクタイをしたのだ。
日本の全部のマーシャルアンプを借りて壁を作ったセットだった。
本当に動いているのは4台だけだったが。
あるギタリストが弾こうとするも、アンプがなく
「俺のマーシャルアンプは?」
「アルフィーってバンドの高見沢とかが貸してくれと頼まれまして・・・・・・」
「だったら、俺、ライブ出来ないじゃん!」
となったとか・・・・・・。
未だに幸ちゃんがMusicianの時、何故、一人にしたのか分からないと言っている。
ビートルズ世代の人間にとっては武道館は特別な意味を持つ。
東京ドーム以上にあるかもしれない。
武道館は流石の幸ちゃんも、緊張しているのが観てて分かる。
後にメリーアンがヒットする。
アルフィーはやることが全て良く言うと、画期的だが、自分達の思惑通り行かないのだ。そこで腐らずやるから、画期的になる。
不運も幸運に変えてしまうのだ。
今年で、デビュー48年。一度もミリオンヒットが無いのに、日本一の長寿バンドに君臨している。
だから、本人達は
「これから、大ブレークを狙ってます!」
と言っている。
彼らと比べたら、今の2、30代の人達は全てではないが、自分で体験していないのに悟ってしまい、失敗しない道を楽な方へ、楽な方へと進んでいる気がしてならない。
たまには人前で、思いっ切り転けてみたらいい。その時はカッコ悪いと思われるだろうが、そんな人間が歩んだ道には美しい花が咲く事だろう。
失敗する事を恐れていては何も出来ずに人生終わってしまう。
それも人の人生だが、産まれて来たからには自分が主役の映画を創りたくはならないのだろうか?
普通のサラリーマンでも、サラリーマンが主役の、ニートならニートが主役の映画を自分の手で、体験して、痛い思いをしてこそ、生きている証ではないのだろうか?
こんな事を言っているから、駄目人間のレッテルを貼られてしまうのだろう。
駄目人間上等じゃないか?
私は勝負しない今時の小綺麗な若い男性よりも、傷だらけで転びながら、生きている、オヤジ達に魅力を感じざるおえないが・・・・・・。
あなたはいかがでしょうか?