アタシを見付けて下さった方へ
ベッドの横に遺書たるものを置いてあり、ケースワーカーさんにも、お伝えしてある。
中身は自分の死体を観て 驚かせてしまったお詫び、そして私の後始末の仕方を 書いてある。
写真も何枚か入れてある 。そして 高見沢俊彦さん宛の遺書も書いてある。 多分私の方が先に逝くと思うからだ。
ぬ
バッサリショートヘアにした時の写真も入れてある。
男装の麗人と言ったところだろうか 中田のぞ男である。
これらのものを一応準備してある。
亡くなった私は 良いが残されてしまった 方々の負担を軽減するために 準備をしてある。
私には跡継ぎがいないので なるべく人様に迷惑をかけたくない。
だから準備は一応してある。
思い残すことはない。
後は今を真剣に生きる。
それだけである。