見えちゃうんだなぁ

 2022.6.7

 

 私は幼い頃から、他人の心の声が聞こえてしまう。

 大人になった今、それが確信へと変わる。

知りたくないのに、相手が、私をどう見てるのか?真剣に自分と向き合って生きて来た人なのか、おいしいとこ取りで、ずる賢く生きて来た人か、経験を、積んできた人なら、分かるだろう。

 良い悪いは別としても、私は真剣に自分と向き合って生きて来た人に男も女も関係なく、惹かれる。

 そんな生き方をして来た人の言葉には真実があり、重みがあるから、どんなに取り繕うと私は分かってしまうし、この世の人ではないモノから

「気を付けろ!気を付けろ!」

と、横槍が入るから、私の事が好きか、嫌いかが、分かってしまう。

 「のぞ美さんと、仰るの~?まぁ、お綺麗ね~、仲良くしてね!」

(お前なんか、大嫌いだよ!消えてしまえ!)

と、言った具合に知りたくないのに、分かってしまう。

 ブログでも、そうだ。明らかにゴマのすりあいをしてる、痛い男性がいらっしゃる。

 会社なら、分かるが、ネットなら、本音を言ってしまっても、炎上で済むではないか?

 何をそんなに恐れて、好きでもなんとも思っていない人を持ち上げる必要があるのだ?

 私は世の中を渡って行くには余りに正直過ぎる。

 もう少し、大人というモノはオブラートにくるんで、伝え合うのだろう。

 何かのタイトルではないが、だから、私は嫌われるし、煙たがられる。

 年上にも、違う事は違うと言ってしまい、デブの部長を怒らせた事がある。

 皆さん、知っておりましたか?デブにデブと言うと、怒らせる事を。

 それと、同じように、間違っている人に

「あなたは間違っています!」

と言うと、激怒する。

 私は嫌われると、ゾクゾクする。

あぁ、こんなに注目されてるんだと。

 嫌いなら、まだ、良い。シカトされるのが、一番の悪質な苛めのやり方だろう。

 私は男性という事だけで、出世した人からは嫌われたが、本気で生きて来た上司からは好かれた。

 多分に私の中に若い頃の自分を見るからだろう。

 大人になるという事は汚い言い方をすると、本音と建前を使い分ける事が出来るかだ。

 商品を売ろうとする時に、

「アンタには似合わないけどね!」

だなどとは誰も言わないだろう。それが、事実でも。

「まぁ、素敵です!あなたにピッタリです。まるで、あなたのために作られたようですわ」

と、歯の浮く言葉を使うだろう。

 私はそれが、出来なかったし、飲み会で、上司に媚びを売りながらの、お酌も、出来なかった。

 しかし、本当に信頼出来る上司とは、互いに酒を酌み交わした。

 飲み方が、男前なのである。

そして、奢ってくれると言うと、相手が潰れるまで、呑みあかした。

 そして、自分の主張を上司に伝える。

「のぞ美さんの、言う事は分かるよ。でも、会社じゃ通用しないんだよ」

「だったら、課長が、出世して、会社を変えて下さいよ!」

「のぞ美さんは雇われるのは向いてないな」

で、いつも、終わる。

 ある男性が、私の酒の呑みっぶりに惹かれたそうだ。

 他の女性はカクテルがなきゃ駄目と言っている時にはビールと、焼酎を空けていたからだ。

「のぞ美さんの、呑みっぶりに惚れました」

に、変な告白だなと感じながら、酔った男性を介抱してあげて、私はまた、酔えなくなる。

 私は男に産まれて来た方が合っていると、感じる。

 女らしい事が、一切出来ない。なのに、バッと見、女らしく映るらしいのだ。

 自分の、見てくれと中身が、違い過ぎるのだ。しかし、私も51になる。

 今更、外見も、性格も変えられない。

だから、決めた。

 時代よ❗人よ❗

 私に付いて来なさいと。

のぞ美号が、何処へ行くか、難破するかは分からないが、自分を信じてくれる人は必ず守ると、決めている。

 愛は守り抜く事だ❗

自分の命を掛けても、私は愛した人は守り抜く❗

 そんな私におべっか使っている暇などない。

 ゴマスリたい人はすれば良い。

お先に行かせてもらいます。