ウェイトレスをなめんなよ❗

 

2022.6.20

 

 私は22~24歳まで、ウェイトレスをしていた。

 よく、男性のお客様に

「お前は俺が会った中で10番目にイイ女だな」

とか、私を見て

「綺麗ですね」

と言い、窓を見て

「夜景が・・・」

と言い、今、勘違いをさせてやったぞ!と、言うのは日常茶飯事だった。

 私はウェイトレスと言う立場上

「そうです。百万ドルの夜景ですから」

と、何を言われても、笑顔で返すしかなかった。他のウェイターや、ウェイトレスは何も言われていないのに、何故、私だけが、こんな思いをしなくてはいけないのだろうと、とても、辛かった。

 厨房の調理師は外へ出ないから、私に嫌みを言って来たが、ホールへ出ると、悲しいけど、笑顔で、対応しなくてはいけない。

 普通の喫茶店のウェイトレスは運ぶだけで済むのだろうが、私はpm12時出勤で、pm10まで、働く。

 ます、きたら、3Fの喫茶店の掃除を1時間掛けて、一人でやる。

 夏のかきいれ時はam10時からだ。

 年に一回、カレーの日があると、am8時前には行かなくてはいけない。

 普通のファミリーレストランとは比べものにならない程の混み具合だ。

 そして、会食や結婚披露宴や忘年会等も、行う。

 私が勤めた、ばかりの頃は会食は全て、男性だけで、行っていた。

 社員の女性は普通にレストランで、働くが、高校生のバイトの男の子ですら、会食をやるのに、私は何か変だと、感じた。

 サービスの仕方が男性よりも、出来る人がいるのに、女と言う理由だけで、会食はやらせてもらえなかった。

 私はそれに反発して、ブッフェ料理なら、鉄の重たい大皿を準備したり、コースなら、食器を準備したりした。

 始めのうちは調理師が女の私が準備するのを煙たがったが、先輩に倉庫の鍵を訊き、円卓や、ビール瓶、カラオケセット、照明とかを一人で準備した。

 窓も、指紋が残らないように、一生懸命

掃除した。

 来て下さる、お客様に喜んでもらいたいからだ。

 その内、周りの人は私に任せておけば大丈夫だと、感じてくれる様になり、会食は女性、私一人で、あとは男性ばかりだった。

 私は兎に角、お金が欲しい。その為には出世したら、平より、部長の方が給料は同じ時間でも、高くいただけるから、無言で、働いた。

 女の癖にと始めは思われていた。特に調理師に。調理師は男性社会だから、女としての、私には嫌われたくないが、仕事をする、私は嫌だったのだらう。

 しかし、私は男性がする仕事から、女性がする仕事を全て、こなした。

 その内に誰も、文句が言えないところまで、働いた。

 普通の職業では仕事出来ない男性が、仕事出来る女性より、賃金が高かった。

 私は出世したかったので、女性が男性より、上に立つ為には男性の10倍は働かなくてはいけないと、感じていた。

 倉庫から、重い物を持って来て、怪我をしながらも、セッティングをし、いざ、会食。

 コンパニオンと呼ばれる、お姉さんたちがやって来て、お客様にサービスをする。

 私から言わせると、随分、楽して、稼いでいるなと、感じるが、楽して、稼ぎたい人もいるので、人の職業に口出しは出来ないが、ブッフェ料理は、ターンテーブルに一皿残さなくてはいけない決まりがある。 

 しかし、コンパニオンのお姉さんたちは全ての料理をお客様の皿に配って大皿を全て、片付けてしまう。

 いくら、コンパニオンとは言え、それくらいの知識を勉強してから、仕事をしてもらいたい。

 高校生のウェイターですら、その基礎知識はあるのに、本当に迷惑だった。

 プロとして、コンパニオンは失格だ。

何の勉強もせずに仕事に来られても、その尻拭いをするのは私達だ。

 だから、コンパニオンやホステスは、何を持って働いてるのか?

周りに迷惑掛けている事すら、分からない。

そんな人ばかりだから、ウェイトレスやウェイターの方がマトモに働いていると、私は言って来た。

 あんたらの、100倍は勉強して、重労働もやり、お客様に笑顔で接する。

 ウェイトレスをなめんなよ❗