親の壁

2022.8.9

 

 今では皆、スマートフォンを持っているから、結婚するまでは心配ないだろうが、私の学生の頃は皆、家の電話だった。

 だから、男の子たちは好きな女の子に電話を掛ける時、その子と話す以上にもしかしたら、お母さんならまだしも、お父さんが出たらどうしよう、と二重にドキドキする。 

 今はそのような、不安が、いらない。

人を外見で判断してはいけないというが、どこの家庭の父親も娘の付き合う男の子は気になるだろう。

 結婚相手なら、尚更だ。

なんだかんだ言って、普通の父親は娘の婿には安定した、公務員か、お金に苦労しない、医者や弁護士なら、文句はいわないが、ぶっちゃけ、ミュージシャンは一番嫌がられるタイプだ。

 髪が長いだけで、父親としてはもう駄目の烙印を押す。

 どんなに売れていて、お金があっても、ミュージシャンは嫌だという父親は多い。

 娘を泣かしたりしたら、ぶっ殺してやるぞ!と考え込む。

 そこに、ミュージシャンだから、仕方がないだの、甘えは赦されない。

 父親に取ってはどんな職業だろうと、娘を大事に出来ない男は落第点のクズなのだ。

 初めて、そこで挫折を感じ、また、違う女性に行き、遊ぶ。

 仮に、両親をなんとか、言いくるめ、結婚したは良いが、今度は自分に娘が、出来て、自分と志(こころざし)がおんなじような、男を娘は連れてくる。

 女遊びしてきた、男は必ず娘が産まれて、自分がしてきた事が、自分の娘にされると聞いた事がある。

 泣いている娘に何もできない父親。

自分が苦しめられるより、何百いや、何千倍も辛い思いをするそうだ。

 そうして、死ぬ時に自分が捨てた女性が、そのあと、どんなに苦しい思いをしたか、見たくないのに、映画のように、見せつけられる、拷問を受けると聞いた。

 苛めた方はすっかり忘れているのに、苛められた方は、一生忘れないように、遊んで歩くのは結構だが、傷付けたら、後でとんでもないしっぺ返しを喰らうのは覚悟しながら、遊んだ方が良い。

 女性の恨みは10代祟る❗

 もう少し、自分を大事に出来た時に、もっと幸せになれるはずだ。

 遊んで歩くとは自己の身体も精神も雑に扱う事になる。自分を大事に出来ない人を誰が大事にしてくれよう?

 愛されたいなら、自分がまず愛しましょうよ。

 私は父親を見てきたから、どんなに隠そうとも、浮気をされたら、分かってしまう。

 幸い、今まで浮気をされた事も、二番ちゃんだった事もない。

 しかし、そうされたら、私は何百倍にして、捨ててやる。

 北海道産まれの女は我慢しないのだ。

女房に我慢を強いるのなら、南の国の女性にしなさい。

 道産子は開拓地の女だから、馬鹿な男はさっさと捨てて、もっといい男へと行くから、遊んで歩きたい男性は道産子と一人娘は止めといた方が良い。

 そして、相手が私なら、女性の居るお店で飲んできたら、家はもぬけの殻になっていると覚悟したまえ。

 熱いお味噌汁に少しづつ分からないように、毒を入れて死因不明で保険金たらふく掛けて、殺そうとする、女性の方が怖いだろう。

 私の方がまだ、優しい女だ。

浮気したけりゃ、他当たれ。

私は母みたいに我慢等しない。

 結婚した事がないから分からないが、遊んで帰って来たら、離婚届けにサイン書いて、判子押して突き付ける。慰謝料いらないからと言って。

 フランス人は事実婚が多いのはいつでも、パートナーを変える為に便利なようにだ。

 私は同棲する位なら、籍を入れた方が良いと思うが、いつ取られるかの不安を消す為の結婚ならば、フランスの事実婚が良いと感じる。

 夫婦互いに、いつ、他の誰かに取られるかもという、緊張感は無くしたくないからだ。

 その気持ちがある以上、自分磨きに手は抜けないだろう。

 結婚=もう、自分のモノ という考えから、惰性が生まれる。

 お互いが労う夫婦であるためにも、世界一、好きな人と結婚したい。

 婚姻届けを出すとか、誓いのキスや指輪よりも、愛している人が、楽しく過ごせたら、私は幸せだ。だから、宇宙一、好きな人しか、一緒にならない。

 男性は枯れると言うが、女は死んでも女だそうな。

 司法解剖をした医師が女性器をみて、まだみずみずしく、濡れていたからだ。

 女に産まれて来たからには、女性としての、楽しみ方をしたい。

 今まで、人として生きてきたが、少しは女性の自覚が芽生えたので、女を楽しもうと思う。

 しかし、どんなにイイ男を見てもトキメキがわかないし、側に人がいると寝れない私がいる。

 矢張、人として生きて行こう。