自給自足に憧れて

2022.8.17

 

 今日、ヘルパーさんはしょうこさんだった。

 料理を何品か作ってもらった。

 メルカリで、自家菜園をなさっている方から、お安く譲って貰ったお野菜を見て

「これ、幾ら?私も秋田みたいに、雪が積もらない所で、自分で作った野菜を食べながら、生きて行きたいわ」

と、今年の雪かきで、とても疲れたと仰っていた。

 自分の食べる物を作りながら、仕事をして、気候の良い南の地域で住みたいそうだ。

 雪かきは本当に大変だが、沖縄には台風があるし、ゴキブリだって秋田よりもデカイと聞くと話すと

「ゴキブリは苦手。なら、住めないわね」

と、笑った。

 余生をどう過ごそうと皆、考えている。

私は今のところ、何も考えていない。

 母は畑仕事が好きだったが、私はベランダでミニトマト訪問看護さんのアドバイスで、ようやく採れる位で、別段、自給自足に拘り(コダワリ)はないし、寧ろ(ムシロ)苦手な方だ。

 灯りが無いと生きていけない、夜行性だ。

 田舎でノンビリととは考えた事がないが、秋田は雪が多すぎる。

 スキーの趣味もないし、どうして住んでいるのか?と訊かれたら、ハテ?となる。

 北なら、札幌、仙台辺りが田舎ではなくて、そこそこ、都会で困る事は無いだろう。

 東京は人が多すぎるが、利便性はある。

若い頃は東京かロンドンに住みたかったが、今はあまり思わなくなった。

 住んだら、都とは良く言ったものだ。

隣の芝生は皆、青く見えるのだろう。

 全人口で、一度、住みやすい街作りを考えたら、どうだろう?