キャンディ

2022.8.19

 

 私が幼稚園から、社会人になるまで、家にいた、下宿人のO君がいた。

 私がバイトに行こうとすると、一緒に出て来る。

 ある時、お昼寝をしていて、目覚めると、原田真二さんの、キャンディが掛かっていた。O君が大音量で、レコードを掛けていたのだ。

 そして、私が出ようとすると、一緒に出て来るが、始まった。

 レコードを大音量で掛けてたのは、私が騒いでも聞こえないようにするためだった。

 私は襲われる恐怖を感じ、タクシーを呼んだ。そうすると、ピタッとおさまった。

 私は母にO君を家から出して欲しいと頼んだ。

 そして、渋々、O君はアパートに引っ越す事になった。

 自炊するのが、面倒だから下宿していたと、文句を言ったが、母も、私の嫌がりようが、半端がなかったので、出て行ってもらった。

 原田真二さんには罪はないが、キャンディを聴くと、その怖さが思い出される。