パニック障害

2022.8.31

 

 私は24歳の真夜中にパニック発作を初めて起こした。

 安定剤の是非が問われているが、ナイフで心臓をひと突きされたら、即死で死んではしまうが、苦しみも少ない。しかし、カミソリで皮膚を徐々に切り刻まれたら、死ぬ事は無いが非常に痛く苦しむ。

 例えて言うならばパニック発作は後者に当たる。その時にリスクはあるけれど、今すぐに楽になれるよと、安定剤を出されたら、それをしない手は他に見つからない。

 飲まないと、1日に何回も、そういう苦しみと恐怖に襲われるのだから。

 なった事がない人は

「気の持ちよう」

とか

「癌患者に比べたら、大したことないでしょう?」

と平気な顔をして言うが、大したことないならば、代わってくれよと思う。

 発作が起きた時は気も狂うんじゃないかと思う程の苦しみと恐怖に襲われる。

 発作では無いときはあの苦しみがまた、いつやって来るのかと、怖さの中にいる。

 情けないが一人で、電車にも乗れないし、美容室等とてもじゃないが、行けない。

 ピークは10~20分だが、長いと、3時間以上なり、心身ともに疲弊する。

 仕事どころではないのだ。

普通に生きていたら、落ち込んだり、喜んだり出来るが、その余裕も無くなる。

 また、いつ襲って来るか、震えながら待っている。

 一人は怖いし、かといって人混みでなったりしたらどうしようと、不安で堪らない。

 可換気だから、息が出来ないが、深呼吸するとまた、オカシクなるので、原始的だが、紙袋に自分の出した二酸化炭素を少しづつ吸うしかない。あと、身体を締め付けるベルトや、ズボンのチャックを開けて楽な体勢で暫く横になる。

 分かっている人が側に居たら尚安心だ。

 私はレキソタンを始めの頃は飲んでいた。

なりそうになる、20分前に飲まないと、薬が効いて来るのに時間が掛かるので、慣れて来ると、来そうだなと予感がする。

 入院していた時は注射があったから、即効性があり、早く楽になれる。

 若い女性に多く、歳を重ねる事になくなって行くと言うが、まだ、若干、不安の中にいる。

 今はきゃりーぱみゅぱみゅではなく、プロマゼパムを屯服として、持ち歩いている。

この、持っている感も大事なお守りなのだ。

 私はその他に、飴ちゃんを持って歩いている。何か落ちつかない時に口に含んだら、少しは気休めになるし、初めて会った人に挨拶代わりに上げて、話しが出来て、気を違う方向に持って行けるからだ。

 飴なら、貰う方も負担にならないし、喜んで話し相手に普通はなってくれる。

 「私の知り合いにも、同じような人がいてね・・・・・・」

と、電車内で会話になり、大分落ち着く。

 ヒーヒーエビがのけ反る様になるから、まるで女性がエクスタシーを感じている様に見えるから、尚、自分も初めて見る人も戸惑うのだ。

 今、パニック発作が障害になり、苦しい方。まずはパニック発作で死ぬ事はないが、とても辛いだろう。

 息を吐く事に集中すれば、大分良くなって行くから、ゆっくり治して行きましょう。

 今すぐには治らないけれど、その苦しみを知っている人は他人に優しく出来るはずだから、焦らずに疲れを溜め込まずに歩んで参りましょう❗