あなた

 その広い胸に飛び込んでいきたい

求めれば求めるほど遠くになっていく

失意のどん底にアタシがいる

助けて助けて心で叫ぶけど 声に出せない

素直に言ってしまえば全て壊れそうで

とても怖いよ

あなたの長い髪を引き込みたい

でもこの手に 力が入らない

足元から崩れ落ちてゆく砂のように

溢れていく

救ってもらいたい

あなたは ブラウン管の中

もう何十年も 断ったのに離れられない

アタシがいる