Guitarを抱いて

 小6の時、俊彦のフライングVのギターを見て、父の職場まで行って(家に帰って来なかったので)、エレキ・ギターが欲しいと頼むと、アンプとセットで、5万円以内なら、良いと言われ、玉光堂に行き、エレキ・ギター下さいと、言うと

「初めて?女性ならね、ネックの細い方が良いよね。これなんかどぉ?」

と、普通のテレキャスターを出してきたので、フライングVが欲しいと言うと、驚かれ、どうして?と訊かれたので、アルフィーの高見沢さんみたいなギターが欲しいと伝えると、

「高見沢さんモデルはあるけれど、予算5万円だよね?ちょっと難しいかな」

と、帰りにガラス張りに高見沢モデル50万円と、書いてあり、ダメだこりゃ、と分かったが、販売店のデスクにマイケル・シェンカーが白地に黒のフライングVを弾いている写真があり、これはと訊くと3万8千円だから、アンプ入れて5万円で、買えるよと言われ、ストラップとシールドとピックとマイケル・シェンカーの写真をオマケに付けてくれて、一人バスで家に行った。

 ピアノも習っていたので、部活が無い日中、ピアノを練習して、部活から帰って夕食を摂り、母から買ってもらったボールで、バスケの練習を2時間位して、お風呂に入り、ヘッドフォンで、ギターの練習をして、水曜日はアルフィーオールナイトニッポンをam3時まで聴き、3時間位寝て、学校に行っていた。

 今考えると、強靭なスケジュールだった。

 こんな私が初めての中間テストで、クラスで一番を取ってしまい、皆、何故に?どうやって勉強したのか訊かれたが、正直、問題を見ると答えが分かったとしか言いようがないので、勉強の仕方等分かる筈がない。

 小4から、聴いていた基礎英語と、小1からやっていた、そろばんと家にあった吉川英治さんの歴史集や三島由紀夫さんの全集を中学行く前に読んでいたせいか?何とも答え様がないのだ。

 今では信じられないが、私の通知表はオール5だった。苦手な家庭科はテストで、リカバリーした。実技のタイトスカートは着るどころか見れた物じゃなく、家庭科の先生も、

「あらまっ」

と、私に掛ける言葉を失う位だった(笑)。

 見掛けはスケバンだが、学級委員長だから、先生からも不思議がられた。オマケにアルフィーの高見沢が好きと言う。皆、光ゲンジとか言っているのに。

 バンドを組むもボーカルの女の子とギターの私だけ。前途多難だった。

 しかし、エレキ・ギターは男性に限ると、思い知らされる。テクニックでは負けて無いと思う男の子のライブを観に行ったら、カッコイイこと。ギターは女性楽器と言うだけあって、特にエレキは男性がピッタリくる。

  10年弾いて来た女性と、3カ月しかやって無い男の子でも、男の子の方がハマるという事を思い知らされる。

 高校でようやくバンドらしい事が出来た。

今度、知りたい方はまた、ブログを読んで下さい。今回はこの辺で。ごきげんよう(^_^)v