体育会気質

 中学の3年間、バスケット部だった。

 例え、相手が3月30日で、自分が4月2日産まれで、小学生の頃、仲良く遊んでいても、一年先輩なら、敬語で、1年生が、3年生と直接口を聞いてはいけない、雰囲気になっていた。

 休日、買い物で向こうから先輩が歩いて来ると

「〇〇先輩!こんにちは!」

と、言わなくてはいけない。

 良く友人がミーティングの時、2年の先輩

「ΧΧさん、私を睨むの止めて下さい!」

と言われて

「目が悪いので、薄目で見てしまうんです。〇〇先輩、ご免なさい」

等のやり取りが、必ずあった。

 他校で、練習試合があった帰り、先輩3人と帰った。

「本当は敬語とか、使わなくていいんだよ。もっと仲良くしたいし」

と言われた。

 2年生の時、3年生に酷く叱られた。1年生に教えず、座ってサボっていたからだ。

 後にキャプテンになる子だけが、1年生に教えていた。私は皆にいいのか?と感じながら、何も言えずにいた。

 そして、教室に集められ、キャプテンの先輩が

「テメーら!何やってんだよ!教えていたのはTだけじゃないか?」

と言われ、やる気がないなら、辞めてまえと言う感じだった。

 帰りに友人が

「いくらなんでもテメーら呼ばわりはないでしょ?」

と言ったが、私は態とそういう言葉を遣ったのだと思ったし、サボっていた私達が100%悪いのだから、当たり前だと感じた。

 3年生の先輩が退部して、残って体育会に居た時

「もう、バスケ部じゃないから、先輩でも何でもないから、気を遣わないでね」

と優しくなった。

 先輩には私は良くしてもらった。

 実は太股に火傷の跡があり、サポーターで、隠していた。

 3年生の先輩が

「とらちゃん、足痛いの?」

と聞いた時、当時キャプテンだった先輩が肘でつついて

「何でもない」

と言ってくれた。

 私の火傷の跡を誰よりも分かってくれていたのだ。

 あと、高見沢さんカット✂️にして、明らかにパーマを掛けてる私に

「とらちゃん、高見沢さんカット似合うね!」

と言ってくれたのだ(笑)。

 どうやら、不良の先輩に目を付けられていたらしい。

 その時、キャプテンだった先輩が

「中田はいい子だから、止めて」

と、締めようとしていた先輩達に言ってくれた。

 それを聞いて、先輩困らせてまで、パーマを掛ける必要性があるのか?に答えはNOだ。

 ショートにした私に

「とらちゃん、高見沢さんカット止めたの?」

「夏は暑いですから~」

と、笑って言った。

 ありがとうございます(^^ゞ。

 だから、私は自分の方が稼げるとか、役職が上だからとかで、目上の人にタメ口利いたりする人は好きになれない。

 働いている時、バレー部だったという女の子が年上のパートの皿洗いに来てた、女性に馬鹿にした様な口を利いたので、私はその子とは喋らなかった。

 案の定、主任に嫌われ泣かされた。

 見抜く人は見抜くのだよ。

 その子は社員や男性にはいい顔するが、パートの女性は馬鹿にしていた。

 前のアルバイトで、500円玉を何枚か取ったと私に自慢気に話していたが、立派な犯罪じゃないか?

 同じ空気を吸うのも嫌になる。

 まぁ、最後の審判があるのなら、真っ先に堕ちて行くに違い

ない。

 人を裁いてはいけないから、私はまた、見ざる、🙊言わざる、🙊聞かざる、🙊だ。

 貝になりたいという映画があったが、最終的に人はそう感じてしまうのでしょう。