2対1 喧嘩は売っておりません

 中学1年の時、アルフィーオールナイトニッポンを聴いていた。

 桜ちゃんが

「いくら何でも、女性が議員なんてよ~」

と言った。

 幸ちゃんと俊彦が

「女性だって、俺たちより、国の事考えて、社会を思っているのなら、議員なってもいいんじゃないの?」

「でもよ~」

と、2対1で、女性が議員でもいいと決まった。

 桜ちゃん、保守的だなと思った。

今は違うだろうが。

 アルフィーには照明に女性スタッフがいた。重い照明機材を操るのだ。

 後に確か、ラウドネスに移ってしまうが。

 俊彦はコンダクターの西本智実さんに頼まれて、一緒にクラシックをやる事になった。

 コンダクターは音楽に精通していなければなれない。

 西本智実さんの、指揮は男性より、おもいっきりが良い。痛快だ。

 俊彦は楽譜を渡された時、出来ないと思ったらしいが、西本さんに

「はみ出す位にお願いします」

と言われ、出る事に決めた。

 今は違うだろうが。昔はクラシック畑の人は違うジャンルのミュージシャンを馬鹿にして、意地悪をしたそうだ。

 武部聡志さんも、クラシックの人から無視されたりした。

 クラシックは素晴らしい!

 オペラ歌手になるには才能と努力だけでなく、お金も掛かるから、必然的にイイトコの、ボンボンやお嬢ちゃんがなる。

 ロックミュージシャンはお金が無い。

 だから、練習だけでなく、バイトをしながらになるから、練習量が減る。

 クラシックの人は音大出がほとんどだ。

 英才教育を受けて、クラシック以外の人はSOFT BALEETの故・森岡賢さんと、藤井麻輝さん位しか知らない。

 そして、ボーカルの遠藤遼一さんは中卒だが、お父様はオペラ歌手で、お母様はピアノの先生だ。

 高学歴なら、聖飢魔IIがいる。早稲田大学ルーク篁さんだけ、それも成城だ。

 だから、悪魔なのにどこか気品があって、良い意味で、のんびりしたところがある。

 クラシックをしている人は歌謡曲をどこか小馬鹿にしたような方が多い。特に男性に。

 服部克久さんは寛大だったが。

 音大出ていようといまいと音楽に境界線は無いだろう。

 知識は勿論、必要だが、魂の方が大事ではないか?

 東海林太郎さんの歌で、涙した方はいないのだろうか?

 街を歩くと、確かに雑音の様なつまらない歌も流れては来る。

 時には私は吐き気がするような歌もある。

 そんな時にクラシックは心の浄化剤になる。

 古典文学が今も読み継がれているのは、とても、人の心に響く様に、クラシックも、人の心を打つから、続いている。

 私が間違えているのでしょうか?