喧嘩する程仲が悪い~最後のお茶~

 私は良く看護師と、時にはDr.と喧嘩した。

というより、一方的に私が、キレた。

 止めるDr.をしり目に、自分の荷物をカバンにしまいながら

「退院はまだ、駄目ですよ」

と言われて、最終的にはベッドにマジックで書いてある字を消して゚NO"と書き、自分には医者はいないと、細やかな抵抗をしたりした。

 そして、看護師に暴言を吐く。

 早稲田大学を出て、教師をやっていたという、初老の女性に

「私も看護師に頭に来たから、貴女のように、怒鳴って火の付いた煙草を投げつけてやったわよ!あーっ、スッキリした!」

と、ケラケラと笑った方もいた。

 患者VS医療者になりやすいのだ、精神科は。

 言う事ばかり、聞いていると、ナメられて、囚人と化してしまう。

 私は間違っている事は相手が医者だろうと、言い返した。

 体力はある。

拒食症になった時はすこぶる元気なのだ!

食べ無くても、平気だった。

 むしろ、食事の時間が地獄だった。

ご飯をお粥食にしてもらい、お粥すら、スプーンですくって口に持って行く時

「食べるな!食べるな!」

と、聞こえて、手が震えて全て落ちてしまうのだ。

 だから、点滴とココア味の栄養ドリンクで命を繋げていた。

 食べられない生活をしてきたから、ご飯が食べられない苦しさを知っているが、食べれないのも、また、苦しいものだとわかった。

 「味噌汁だけでも、飲みなさい!」

私に命令するな!

だから、私は嫌われた。