You are cool!
私は人見知りだが、素敵な人を見かけると、思わず声を掛けてしまう。
夏祭りの頃、横断歩道で信号待ちをしてると、隣に西洋の男の子2人が立っていた。
「You are cool!」
と思わず言ってしまったら
「Thank you!」
と返して来た。
多分、変な女だな~と思われただろう。
イタリア人の男性が女性を口説かないと失礼に当たるの女性版と、言った所だろうか?
高校がミッションスクールだったので、英語以外に英会話の授業があった。
カナダの女性教師で、日本語禁止。
冬休みの宿題はカナダの女性教師に英語で手紙を送るだった。
私は中学生の頃、書道の先生に呼ばれて、私の作品を賞に応募したいのだけど良いか?と、訊かれて話している内に休憩が終わり、教室に戻った。
英語の女性教師が
「中田さん!遅れて来て駄目じゃないの!」
と言われたので、先生に呼ばれていたと言う私に
「言い訳しない!さっさと席に座りなさい!」
に対して、子供の頃とはほんの些細な事で躓いてしまう。
私の心は
「二度と英語なんて勉強してやるもんか!」
となってしまい、成績が下がって行った。
それを好きに変えてくれたのは高校の担任の英語教師だった。
前に書いた、こっしーだ。
色んなアイデアで、英語を教えるというより、楽しませる人だった。
そして、上の下位まで英語が分かって来た。
10代の頃の私は恥ずかしがり屋で、外国の方に声を掛けられたら
「I'm sorry」
と避けていた。
しかし、大学病院で、獨協大学を出て、東京の一流商社マンだった、2コ年上の男の子と仲良くなった。
体調を崩してAターン(秋田ではUターンではない)して来た。
彼は病気が治り、理学療法師になるまでの間、英会話スクールの講師として働いていた。
私に寄って来る男性に離れて貰う為に彼氏の振りをして見舞いに来てもらった事もある。
そして、彼が
「のぞ美ちゃん、本当は英会話スクールに来なくても、中学生の1、2、3年の教科書をどこに何が書いてある位、暗記する程、勉強すれば日常会話は出来るんだよ」
と、営業妨害ではないが、お金を掛ける必要はないと教えてくれた。
そして私は
「可愛い子、いないの?」
と、興味本意で訊くと
「クソ可愛い女子高生がいるんだよ~!でも、贔屓できないし、手も出せないから参るんだよな~」
と、彼も男だ。そういう気持ちもあるのは仕方ない。
私はもう一度、英語を学びたいと、思っていた所、市の広報にテキスト代だけで、無料で教えてくれるのを知り、応募して通った。
その外国人教師が、ある時、ベースを持って来た。
そして、弾ける人はいるか?に私は真っ先に手を挙げ、ベースを弾いた。
しかし、私がベースを弾いていたのは10代、20代前半だった。
10年ブランクがあるし、ピック弾きだったので、指で弾いても、思う様に出来なかった。
皆、すご~いと言ったが、私が納得出来ず
「I don゚t like bass!」
と言って、席に座った。
教師は手を拡げ肩をすくめたし、他の生徒のご婦人に
「そんなこと、言っちゃダメよ」
と、窘められたが、自分に腹が立って仕方なかった。
次のレッスンまで、ギターで、高橋真梨子さんの桃色吐息を練習した。
そして、ギターを持って英会話の授業、そっちのけで、皆の前で歌った。
皆さん、拍手して下さったし、先生もお菓子をくれた。
私は英会話を習いに行っているのに、ギターの弾き語りをしてしまい、罪悪感で残りのレッスンは出なかった。
何やっているのだろう?
私はいつもそうだ。
だから、人生も寄り道ばかりでなかなかゴールにたどり着けないでいる。
私の人生まさにAss hollだ!