多重人格
2022.6.11
私は追い込まれると、男の人格がでる。
危ない人間だとは誤解しないで欲しい。
あくまで、追い込まれたらの、お話しだ。
しかし、多重人格を知らない方からすると、いきなり、男言葉になり、豹変した私を怖がるのも、無理はない。
「お前は今、のぞ美の事、馬鹿にしやがったよな!」
と、トシオと言う男性に代わり、ある 男の子を 驚かせたことがある。
それからは距離を置かれた。
他の人たちにもそのことは伝えられ 、みんな私から離れていった 。
態度を変えなかった人は数名である。
24人のビリーミリガンと言う本が話題になった。
人は未知なる世界を覗いて見たいものだ。
私はトシオが出て、また、自分に、戻った時、男の子に謝ったが、もう遅かった。
J先生は
「ほっとけば良かったのに」
と、一笑に終わってしまった。
慣れている人からすれば、多重人格位どうって事はない。
J先生に言わせてみると
「心の病何てない!」
と、豪語したその男の子の思い上がりの方が危険だと感じたらしい。
人は極限状態に追い込まれると、その現実は夢なのだと考えて、また、現実に引き戻され、嘆きの海に沈められる。
父親に性的虐待を受けている子は
「これは、単なる夢で、お父さんは私を可愛いと思ってしてるだけなんだ」
と、誰も助けを求められずに、夢と思い込もうとしたり、母親に折檻されても
「自分がイイ子じゃないからだ」
と、逃げ場がなく、違う人格を作りあげたりするようになる。
子供にとっては親が世界の全てになる。
昔のように、近所の大人達が、変だと感じて、守ってくれたりは今は難しくなっているが、ネグレクトと言う言葉を皆知る頃には警察や児童相談所に通報する人が増えた。
それは喜ばしい事であるが、通報せずに済む世の中になる事が本来の明るい世界なのだが。