私の身体

2022.7.27

 

 今日は訪問看護のさおりさんと、ヘルパーさんのしょうこさんが来られた。

 さおりさんは血圧とか、計りながら、最近の体調や私の心具合を訊いて行かれた。

 ヘルパーさんのしょうこさんは一番、私の所に来られる、ヘルパーさんの中で年長さんだ。

 矢張、年の功で、一番綺麗にキッチンを片付けて行かれる。

 ご本人は料理が一番苦手だと仰っておられたが、しっかり、昭和の味で作って下さる。

 私は特に冬場はお肉や野菜を切る時、指がツルので、お湯に浸して動かせてからの、繰り返しで、人より、時間がかかる。

 母がレイノー症候群だから、私もその気があるのだ。

 冷えると、歩くのが、辛い。

 あと、立って作っていると、腰に痛みが走るので、座りながら作ったりする。

 ストレスが溜まっている時は、無意識にハンバーグを作る。

 あの肉等を混ぜてコネて、パンパンと空気を抜く時が、気分転換出来るからだろう。

 あと、複数の事をいっぺんにするので、頭を使うから、嫌な事を忘れさせる。

 しかし、自分の為に作る料理は味気無い。

そして、好きなのばかり食べるので、栄養が偏る。

 自分できちんと食べていたつもりだったが、4年前にたこつぼ型心筋症と、横紋筋融解(オウモンキンユウカイ)になり、倒れてしまった。

 母をショート・スティに預けた夜、一息のビールと、自分で作った焼き鳥を食べて、いざ立とうとするが、立てなくて、床に倒れて這って動くしか出来ないのだ。

 自分で何が起こったのか分からなかった。

意識はあるが、身体が動かない。

床に寝て、4月の秋田はまだ、寒いので、ベッドから、シーツを引っ張って掛けて、側にあった、ヒーターを付け、暖をとりながら、一夜を過ごした。

 丁度、24時間やっている、TVを付けていたので、今何時かが、分かった。

 大声で、ご近所さんに知らせようかと、思ったが、次の日、pm2時に、母が帰ってくるので、母のケースワーカーさんが来るのを待った。

 ここからは前に書いたのと、重複するので、はしおるが髪が長かったので、汚い話し、尿も垂れ流しで、髪が吸って気持ち悪いの何の。

 たった一晩で、床擦れが出来た。

今と違って、肉がないので、骨が床に当たり尿で濡れたので、できやすかったのだろう。

 掛かり付けのJ先生の病院へ、ケースワーカーさんが連れて行ってくれ、血液検査の結果が出るまで、点滴を打っていた。

 そして、J先生が

「骨が溶けて血液に流れているから、今から、入院させてもらう病院を当たっているから」

と言われ、❓だった。

 そこの病院の方が、車椅子に乗せたまま、車で、受け入れてくれる病院へ連れて行ってくれた。

「少し、揺れますけど、我慢して下さいね」

と、丁寧に運転して下さり、突然の入院で、お金は一応持っていたが、着替えも何も、準備していないし、何より母が心配だ。

 ショート・スティ先が延長してくれるとの事でひとまず、安心したものも、束の間、私が入院した次の日、母が骨折して、違う病院に入院になった。

 私は2週間入院を1週間で退院した。

 たこつぼ型心筋症は年配の女性がなりやすく、横紋筋融解は酒呑みの中年以上の男性がなりやすい病気だ。

 自分の不摂生を思い知らされた。

安定剤とビールに焼き鳥ばかり食べていたので、このような、病気になったのだ。

 退院したものの、J先生の所で、点滴を打つ始末。

「あと、1週間は入院していた方が良かったのに、退院早すぎるよ」

と、言われたが、母が心配だからと言うと

「お母さんより、まず、自分の事❗」

と言われてしまった。

 それから、私にも、ケースワーカーさんが付いて下さり、訪問看護さんとヘルパーさんが付いてくれる事になった。

 倒れて初めて、自分の身体の管理が出来ていない事を思い知る。

 頭の中は3、4歳だが、身体は70代くらいだろう。

 情けない限りだ。

あれから、気を付けている。

 母も居なくなったし、あとは自分だけだから、負担はないが、訪問看護さんとヘルパーさんが来て下さるおかげで何とか過ごせている。

 そして、旧葢形成不全(キュウガイケイセイフゼン)だし、良い所を探すのが、難しい私だ。

 精神も病んで27年になる。

 一度、ある男性から

「アンタみたいな人が、周りに迷惑を掛けるんだよ❗」

と言われた事がある。

 何も言い返せなかった。

「困った時はお互い様」

と言って下さった方もいた。

 私は後者のような、人でありたいと、強く願う。