わたしゃ、神様だ~❗

2022.8.24

 

 私の産まれた町、函館は港町で、外国人が結構いたから、特別、気にはならなかった。

 自分が日本人だという事も。よく、ハーフに間違われたので、和洋折衷が苦にならなかった。

 函館の町並は、それこそ、和風の建物あり、洋館が建っていたりした。

 お寺の隣に教会があり、上には神社がある。

 神様、よく、喧嘩しないと言うが色んな宗教が折り込まれていた。

 私の父は

「聖書が読みたければ、買ってやるし、仏教を学びたければ、日蓮の本も、買ってやる。

おまえが神を信じるかはおまえの自由だ。

だが、お父さんは宗教に入るのだけは嫌だからな。宗教は神様を信じる人から、やれ、お布施だの、献金だのど、人の心を利用して、お金を集める悪徳商売よりも、質が悪いから、絶対に許さないからな!」

と言われていた。

 ご近所にはS学会の信者さんや、M塔と言われるご家族がいた。

 「のぞ美ちゃん。今日もご本尊様に唱えて行く?」

と言われたら、お経を唱え、M塔のお母様からは聖書をもらった。

 家は神棚があったが、これと言った宗教には入っていなかった。

 母は付き合いで、集会に出たりしていて、夜、三人で寝た時、父が

「マタイの書には愛せよとか、書かれているのか、ハッハッ!」

と、母を笑いながら、行くのを止めろと言った。

 娘の私が寝ていたと思ったのだろう。

 私はいつも、疑問があった。

殺してはいけないと言うが、自分は人間だ。

知らないうちに蟻を踏んずけて、蟻を殺してしまったら、地獄に堕ちるのか?が疑問だった。

 近所のおばちゃんに訊いても、おじいさんに訊いても、首を傾げるばかりで、私はS学会に入っている友達の家に行った時、お母様に訊ねると

「う~ん。蟻くらいはわざとじゃないのだし、いいんじゃないかしら」

と、困らせる始末。

 私は落ち込んだ。やっぱり、私は大人を困らせる子供なのだと。そして、そのお母様にも、分からないのだと。

 高校はカトリックの学校で、朝夕、校長先生のお話しとお祈りをした。

 1~3年まで、必ず十字を切らない子が3人くらいいた。

 S学会の女の子だと後で知る。

高校はフランス系だったので。シスターの事をマ・スールと読んでいた。

 マ・スールの教師が何故、十字を切らないかと、喧嘩によくなっていた。

 高校でクリスチャンになる子もいた。

私はならなかったが。

 秋田に来て、無性にクリスチャンになりたいと思った。

 修道女達の品性があり、黙しているところが、何とも艶かしいし、親切だったからだ。

 そして、プロテスタントの教会で、女性牧師のH先生と、出戸浜海岸で海に沈められ洗礼を受けた。

 母も付いて来てくれて、先輩姉妹の方と、H先生が車で連れて行ってくれた。

 私もH先生もずぶ濡れだ。

 まだ、海開き前の空いている時だから、シャワーも浴びれず、洋服を絞って返った。

 教会では酒・煙草・男女交遊も禁じられていたが、私は煙草を止めれなかったし、ビールを呑んだと、事後報告をして、H先生に怒られて、言い合いになったりした。

 そのH先生も牧師を引退され、雪が積もらない地方へと、旅立ち、私は教会から離れた。

 たまに近所のカトリック教会に祈りに行く。

 後は朝夕の祈りは今でもしている。

教会に行っていた頃より、深く祈る。 

 どうやら、縛られるのが苦手なのだ。

毎週日曜日に集まり、規則があり、そういうのが、駄目なのだ。

 神と常に会話する。そして、心の声に耳を傾ける。

 そうすると、前に進んで良いか、今はまだ、駄目かが、聞こえてくるのだ。

 自分自身に問うているのかも知れない。

また、私の神が進めと言った。

 わたしゃ、神様だ❗ハッハッハッ🌹

 世界中から、争いがなくなりますように、毎日、祈っている。