プライド
前にウェイトレスをしていた私に
「こんな所で、働いてないで、コンパニオンやれば?」
と、一つ年下の男の子に言われた。
内心(またかよ~)と、感じながら
「私、そういう仕事はしないと決めているから」
と言うと、その子が
「コンパニオンでも、プライドがあるんだぜ!」
と、何を持ってプライドとその子は言っているのだろう?
自分より、仕事が出来る私を見てくれで、コンパニオンをやれと。そうすると、男の面子が保てるだろうから。
ウェイトレスにも、プライドはある。
私はその子に
「なら、あなたが結婚して、娘さんが産まれたら、プライドのある、コンパニオンになるんだぞ!って、育てるのね?」
と言うと
「それとこれとは別な話で・・・・・・」
と、しどろもどろとなった。私は(自分の娘にさせれない事を人様の娘にやらせようと、するなよ!)と感じた。
こと、男性は仕事が出来る女性を嫌がる。見てくれが良ければ、ホステスやコンパニオンをやれと言ってくる。
そうして、女や美を売り物にすれば、自分より、出世される、心配はないし、何かあれば
「お水だから、大した事ないよ」
と、自分が保てるからだ。
外見が良いと言うだけで、ホステスやれば?はもう、聞きあきた。
一度、病気で、ふたつ仕事を掛け持ち出来ないと感じた時、ホステスやろうか、真剣に悩んだ。私だけならまだしも、母を養わなくてはいけないからだ。
しかし、主治医が
「のぞ美さんの性格なら、出来ないと思うよ」
だろうな。
女性の居るお店に行く男性は嫌いだから、ムカつきながら、水割り作ったら、仕事になんないだろうしな。
しかし、私はホステスさんに何故かモテる。他の男性そっちのけで、私に水割りを作ってくれ、おつまみもサービスしてくれる。
挙げ句の果てには人生相談に乗っている自分が居る。
水割りを私が作り、慰めて高いお金を払って帰る。会社のお金だから、まだ良かったが、私は何やっているのだろう?と、自己嫌悪の日々。
男性は職業差別はしないと言っている時点で差別している。
よく野球選手の結婚発表で、奥さんになった人の職業が、家事・洗濯になっているときは99%ホステスだ。
ホステスが立派な職業なら、何故、ホステスと書かないのだろう?とても、不思議なんですけれど。
私は父に
「社長だからといって、しなだれかかって、お酌なんてして、男に媚び売るなよ❗」
と、育てられて来た。
家にはほとんど帰らず、愛人作っては慰謝料払いたくないという男だったが、私の父に変わりがない。
その男の子も、私ではなく、父に言ってみたらいい!顔面パンチ炸裂されたければだが・・・・・・。