占い師

2022.7.9

 

 電話占い師のテストを受けた事がある。

私の書いた内容に

「手で大吉だと、分かり5回連続で、大吉を引いた」

と、書いたからだ。

 先に電話が鳴り、質問を受けて、その試験官が、お客様の役になり、テスト開始だ。

 「運が悪くて困っているのですけど」

「どういう風にですか?」

「仕事変えようかなと」

「なら、占ってみますね。生年月日は?」

と、続き

「調理師が向いているとでましたけど」

「僕、余り、料理は好きじゃないんですよね」

と、変化球を投げて来た。

 私は何か、喋らなきゃと、戸惑った。

「どうしたら、良いのでしょうか?」

と、私は(知らねーよ)と感じながらも、後は話術の世界。

「なら、こうしてみたらいかがでしょう?」

「出来ません」

に、また占ったも、答えは同じだ。

 それに、私は占いより、その方から 何か異変を感じた 。

 黒いものが漂っているのだ 。

これはやめたほうがいいぞ!と私は思った。  案の定 三日後に受かっていたら電話をすると言われたが、電話がかかってこなかった。

 私は落ちたのだ。

落ちて良かったと感じている 。

そのまま働いていたら、今頃とんでもないことになっていたような気がする。

 占い師になんてならなくて良かった。

多分何かが私を守ってくれたんだと思う 。

 その何かに感謝しつつ今生きている。