ひとりでいいの

 2022.6.5

 

  内館牧子さんが書いたドラマです。

 主人公の名前等、忘れてしまいましたので、演じた役者さん名で、書かせてもらいます。

 沢口靖子さんが演じた女性はいまでいう、アザと可愛い女性で、そっせんして、お茶汲みをし

「靖子ブレンドのコーヒーをどうぞ」

といいながら、女性に嫌われても、男性に好かれる、道を選び、会社一番、若くてエリートの、別所哲也演じる男性と、婚約にこぎつけます。

 その頃、海外赴任から、本社に戻って来た村上弘明演じる、超エリートに沢口靖子は乗り換えます。

 村上弘明は結婚には打ってつけだと、沢口靖子と婚約します。

 この中にかたせ梨乃演じる、地味なオールドミスがおりました。

 男性社員からは煙たがられ、女性社員からは、あんな風にならたくないよねと言われておりましたが、村上弘明と恋仲でした。

 村上弘明

「靖子が、結婚に丁度良いから、する」

「止めなさいよ。女性を傷付けるのは」

と、ピロートークします。

 かたせ梨乃は仕事が終わると、屋台のおでんやさんで、一杯一人でして帰る時、失恋した、別所哲也と知り合います。

 かたせ梨乃は会社とは違い

「元気出しなさいよ!」

と、別所哲也を励まします。

 そして、いずれ恋に落ちます。

 10以上年下の別所哲也の同級生の飲み会へ行き、ジェネレーションギャップに落ち込みます。

 かたや、沢口靖子は打算で近づいた村上弘明と、結ばれるも、悲しくなり

「本当に良かったのか?」

と、村上弘明を困惑させます。

 そして、村上弘明も、沢口靖子の心を知り、かたせ梨乃と結婚しようとしますが、

沢口靖子

「遊んでもいいから、結婚だけはしないで!」

と、今までの沢口靖子なら、男性に抱きついた所をぐっと堪えて、マンションのドアに倒れ込みます。

 その姿を見て、村上弘明上着を掛けて、自分は部屋から外へ出ます。

 困惑した村上弘明は仕事でミスをし、工場へと追いやられ、まわりからは

「エリちやん」

と、馬鹿にされます。

 しかし、沢口靖子はお弁当を持って通い続けます。そして、別所哲也

「本気で好きなら、かたせ梨乃を追いかけなさいよ!」

と、葉っぱを掛けます。

 沢口靖子は嫌われていた、女性社員に、涙の壷を教えます。右の頬に指を当てると涙が出る特技があり、それで、今まで、男性の気を引いてきたと、伝えます。

 一方、かたせ梨乃は女性社員に

「貴女達、みんな一人で生きられないから、恋愛も何も上手くいかないねよ!」

と、怒ります。

「貴女は男性に好かれる事ばかり、考えている。貴女方はいつもつるんで、一人じゃ何も出来ない」

と。そして、変わった沢口靖子

「貴女なら、また、素晴らしい恋ができるわ」

と。慰めます。

 二人共、お互いに結ばれそうなところで、終わります。

 私は毎週、このドラマで一人、大泣きをしておりました。

 一人でいられない人は本当の恋愛に気付かないと、思います。

 前に彼氏と別れる事になったと、泣きながら電話を掛けて来た、職場の女の子がおりました。

 彼女曰く、彼氏が切れた事がないから不安なんだそうです。

 私は馬鹿か?と、思いました。

 一人で生きられない、自立出来ない人が良い恋愛など出来る訳がないと思うからです。

 彼氏がいなくても、いつも女性同士でつるんでいる方も、良い恋愛などは出来ないでしょう。

 一人の時間を過ごせない人間に素晴らしい恋愛など出来ません。

 出来ていても、気付かないでしょう。

あなたは一人で過ごせますか?