秘密にできない私(おなら編)

2022.8.10

 

 今日も、訪問看護師さんが、美貴さんだった。

 前回、来られた時に、私は(お食事中の方は失礼いたします)お腹が張って、おならをまた、してしまった。

音は鳴らなかったから、黙っていた。

 違う臭いが漂った。

その日はそのまま、帰られたが、私は罪の意識に苛(サイ)まれた。

 今日、また、美貴さんだった。

ヘルパーさんに買い物に行ってもらっている間に、前におならをした事を白状して、謝った。

 「分かりませんでしたし、わざとじゃないのですし、仕方がない事でしょう」

と言ってくれたが、ヘルパーさんにも、おならをしてしまったと言うと

「ガスがたまっているのでしょう。それを何とかしないと」

と言われたので、前はガスコン(お腹のガスを取る薬)を飲んでいたけど、最近、飲んでいないし、お腹を動かす、運動もしていないと、話した。

 「まず、お腹を擦って動かすようにしましょう。のぞ美さんの言う様に薬に頼ってばかりでは良くないですし・・・・・・」

と、なるべく、空気を吸い込むような事はしないのと、ストレスを溜めない事を心掛ける事にした。

 本当に男に産まれて来れば良かった。

志村けんさんみたいに、人前で、思いっきり、出して

「だいじょうぶだ~」

と言って笑って許してもらいたい。

 2008年4月25日の読売新聞の切り抜きが見つかった。

 中西進さんが書いた“美女の放屁 悟る男“と言う記事を取ってあった。

 人間、愛だ恋だといっていても、所詮生き物の営みにすぎない。

と、書いてある。

 人というのは、どこか粗を探して、そこを突っつこうとする。

 外見良し、性格良し、仕事良し。

ならば、下ネタで攻めようと人間はなる。

「あの人、綺麗で仕事出来るけど、おならするのよ」

と、会社中に言いふらされた。

 言った人も、悪者にはなりたくないから、自分は悪くないと、躍起になり、私を責めた。

 私はと言うと

「ごめんなさい」

も、言えずに顔から、火が出る位に恥ずかしかった。

 死んでしまいたい位だったが、これで死のうものなら、一生笑われると思い、死ねなかった。

 「苛めに遭った」

と、友人に言うと

「考え過ぎなんじゃない?」

と、言われたが、何で苛められたとは言えなかった。

 24歳の女が、人前で、おならしたとは言えない。

 トイレにも行かないイメージが付けられた私だから、なおさら、苛めの標的になった。

 前にも書いたが、今、悩んでいる方、な~んの心配もない。私もするし、みんなするから。

 「おならした」

と言われたら

「あなたはしないんでしょうね~。凄いわね❗」

と言ってやればよい。

 出物、腫れ物、ところ構わず❗

 私は私のおならを理解してくださる方を信用します。